MacBook Pro 15インチのパフォーマンス、2010年4月モデル(デュアルコアCore i7 2.66GHz、4GBメモリ)と2011年2月モデル(クアッドコア Core i7 2.2GHz、4GBメモリ)の比較、アップルのサイトから |
ベンチマークスコアはいずれもPassmark というよく使われるベンチマークサイトから引用しました。スコアはこの記事を作成した4月27日時点のものです。Passmark はウインドウズ用ベンチソフトであり、MacBook Pro の実機で計測された物ではないことにご注意ください。また、搭載 CPU の相対的な性能差を知るには十分ですが、使用ソフトによってはベンチスコアに大きな差があっても体感速度に違いが現れない場合も多いです。
「クロック数」の括弧内はターボブースト使用時の最大動作周波数(単位は GHz)。また「コア数」の括弧内はハイパースレッディングテクノロジー(HTT)を実装している場合の論理スレッド数。価格は現行モデルのみ表記しています。
型番 | プロセッサナンバー | クロック数 | コア数 | キャッシュ | ベンチ | 価格 |
MacBook Pro | 2009年6月 | 13インチ | ||||
MB990J/A | Core 2 Duo P7550(*1) | 2.26GHz | 2 | 3MB(2次) | 1627 | - |
MB991J/A | Core 2 Duo P8700 | 2.53GHz | 2 | 3MB(2次) | 1794 | - |
MacBook Pro | 2009年6月 | 15インチ | ||||
MC118J/A | Core 2 Duo P8700 | 2.53GHz | 2 | 3MB(2次) | 1794 | - |
MB985J/A | Core 2 Duo P8800 | 2.66GHz | 2 | 3MB(2次) | 1877 | - |
MB986J/A | Core 2 Duo T9600 | 2.80GHz | 2 | 6MB(2次) | 2030 | - |
同上オプション | Core 2 Duo T9900 | 3.06GHz | 2 | 6MB(2次) | 2309 | - |
MacBook Pro | 2009年6月 | 17インチ | ||||
MC226J/A | Core 2 Duo T9600 | 2.80GHz | 2 | 6MB(2次) | 2030 | - |
同上オプション | Core 2 Duo T9900 | 3.06GHz | 2 | 6MB(2次) | 2309 | - |
MacBook Pro | 2010年4月 | 13インチ | ||||
MC374J/A | Core 2 Duo P8600 | 2.40GHz | 2 | 3MB(2次) | 1618 | - |
MC375J/A | Core 2 Duo P8800 | 2.66GHz | 2 | 3MB(2次) | 1877 | - |
MacBook Pro | 2010年4月 | 15インチ | ||||
MC371J/A | Core i5-520M | 2.4GHz(2.933) | 2(4) | 3MB(3次) | 2356 | - |
MC372J/A | Core i5-540M | 2.53GHz(3.066) | 2(4) | 3MB(3次) | 2487 | - |
MC373J/A | Core i7-620M | 2.66GHz(3.333) | 2(4) | 4MB(3次) | 2784 | |
MC373J/A | Core i7-640M | 2.80GHz(3.46) | 2(4) | 4MB(3次) | 2803 | - |
MacBook Pro | 2010年4月 | 17インチ | ||||
MC024J/A | Core i5-540M | 2.53GHz(3.066) | 2(4) | 3MB(3次) | 2487 | - |
同上オプション | Core i7-620M | 2.66GHz(3.333) | 2(4) | 4MB(3次) | 2784 | - |
同上オプション | Core i7-640M | 2.80GHz(3.46) | 2(4) | 4MB(3次) | 2803 | - |
MacBook Air | 2010年10月 | 13インチ | ||||
MC503J/A | Core 2 Duo SL9400 | 1.86GHz | 2 | 6MB(2次) | 1241 | ¥118,800 |
MC504J/A | Core 2 Duo SL9400 | 1.86GHz | 2 | 6MB(2次) | 1241 | ¥148,800 |
同上オプション | Core 2 Duo SL9600 | 2.13GHz | 2 | 6MB(2次) | 1510 | ¥158,160 |
MacBook Pro | 2011年2月 | 13インチ | ||||
MC700J/A | Core i5-2410M | 2.3GHz | 2(4) | 3MB(3次) | 3316 | ¥108,800 |
MC724J/A | Core i7-2620M | 2.7GHz | 2(4) | 4MB(3次) | 3318 | ¥134,800 |
MacBook Pro | 2011年2月 | 15インチ | ||||
MC721J/A | Core i7-2635QM | 2.0GHz | 4(8) | 6MB(3次) | 6798 | ¥158,800 |
MC723J/A | Core i7-2720QM | 2.2GHz | 4(8) | 6MB(3次) | 7388 | ¥189,800 |
同上オプション | Core i7-2820QM | 2.3GHz | 4(8) | 8MB(3次) | 7655 | +¥22,845 |
MacBook Pro | 2011年2月 | 17インチ | ||||
MC725J/A | Core i7-2720QM | 2.2GHz | 4(8) | 6MB(3次) | 7388 | ¥214,800 |
同上オプション | Core i7-2820QM | 2.3GHz | 4(8) | 8MB(3次) | 7655 | +¥22,980 |
CPUプロセッサナンバーは推定です。
*1 スペック的には P8400 と同じですが、iFixit のバラシ記事のCPU 実物画像に P7550 と表記されているので、P7550 としておきます。ただ、出荷時期によっては P8400 の場合もあるかもしれません。
13インチ MacBook Pro の比較
2009年モデルと2010年モデルとの比較では、CPU のクロック数がわずかにアップしただけなので、ほぼ変わらず(ただしGPU は性能がほぼ倍のGeForce 9400M から 320M に変わっていました)。
一方2011年モデルでは、SandyBridge 世代に代わりベンチマークスコアはほぼ倍増しました。CPUパワーを必要とする人は中古モデルを売ってしまって買い替えを検討した方が良いでしょう。
ただし2011年モデル13インチは GPU が GeForce 320MからインテルのCPU内蔵GPUのみに変更されたことで、ゲーム等の3D性能は下がっているので、3Dゲームや3Dモデリングソフトを利用する場合は2010年モデルか2011年の15インチ以上がオススメです。また、オフィス用途がメインの人は、買い替えより旧機種をSSDに交換する方が、または MacBook Air の方が体感速度の向上が見込める可能性が高いかもしれないことに注意してください。
ところで 2011年モデルの13インチでは i5 と i7 が用意されており、i7 クロック数が 17% 上回っている分の差が合っても良さそうですが、PassMarkサイト上のスコアではこの通り違いがありません。クロック数以外の両CPUの違いはというと、i5-2410M は i7-2620M が備えているセキュリティー機能である AES-NI および TXT(トラステッド・エクゼキューション・テクノロジー)を備えていません。TXT はほとんどの人には関係ないでしょう。AES-NI が必要かどうかは次のリンクに記載されているソフトウェアを利用(多用)するかどうかで判断してください。ほとんどの人は i5 で十分そうですけどね。
AES-NI(AES-NIをサポートするソフトウェア)- Wikipedia
15インチの比較
2009年と2010年の比較すると"Core 2 Duo"シリーズから"Core i"シリーズに変わったことで 30~40%弱向上し、MacBook Pro シリーズで最も大きく変わっていた15インチですが、2011年は2010年と比べてもベンチスコアが2倍を大きく超えるというものすごい進化を遂げています。ちなみに2009年モデルに比べると約3.8倍のベンチスコアです。おもに CPU が2コアから4コア8スレッドのものに変更された事が大きく効いているのでしょう。
ASCII.jp:4コアCore i7が速い! 15インチMacBook Proレビュー|Sandy Bridgeなら新MacBook Proを買え!
上のリンクも参考にして欲しいのですが、動画エンコードや Photoshop などで4コアが顕著に有効であることが分かります。ただし、やはりオフィス用途、インターネット閲覧、メールチェックがメインであれば、CPU性能の向上はほとんど意味が無く、(HDD と比べて記憶容量が少なくても問題ない場合には)CPU が良い上位機種より最廉価機種を SSD に変更するほうが体感速度向上に有利でしょう。
17インチの比較
2009年と比べると2010年は20%ほどの向上でしたが、2011年は2010年に比べて2倍以上の向上です。CPUが15インチと共通なので当たり前ですが。ちなみに15インチ上位機種と17インチはGPU・HDD容量も共通で、異なる点は液晶の大きさ・解像度のほかに外部出力端子数です。
液晶に関して言えば、今は23インチが1万6000円で買える時代ですから、持ち運ばないのであれば、17インチを買うより15インチにこういったディスプレイを外付けしたほうが良いかもしれません。一方、17インチのみ 1,920x1,200ピクセルであり、15インチはオプションで1,680x1,050ピクセルを選択可能なだけです。持ち運んで仕事をする人は17インチも選択候補に入るでしょう。
2010年4月モデル(NVIDIA GeForce GT 330M、17インチはデュアルコア Core i5 2.53GHz、15インチはデュアルコア Core i7 2.66GHz)と2011年2月モデル(AMD Radeon HD 6750M、17インチはクアッドコア Core i7 2.2GHz、15インチはクアッドコア Core i7 2.2GHz) |
というわけで、2009年、2010年、2011年モデルの CPU ベンチマークスコア比較でした。価格等ミスが無いように気をつけましたが、購入前にはご自分でよく確認してください。
新しいMacBook Pro。最新鋭のプロセッサとグラフィックス。
MacBook Air 88,800円〜
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